2012年は湿り気が欲しい



年の瀬が迫ってきました。

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Wood/Water

Wood/Water

今年最後のエントリはやはり音楽で締めくくりたい。
なのに、このアルバムはひょっとして何回か及してねえかという恐れもあるけど、だっていいものはいいんだもん!
ふと思い立って12月に入った頃から引っ張り出してまた聴いてます。何回も何回も繰り返して聴いてます。聴くたびに目の前の景色が瑞々しくなる。
Promise Ringの最後のアルバムになったわけだけど、今のmaritimeにも通じるようなフレーズが見え隠れするのがたまらない。3rdまでかき鳴らされていたギターはその鳴りを潜め、柔らかくて涼しげなトーンが全体を覆っています。


今年はCDを買う量が笑っちゃうくらいガクンと減って、正直な話、「オレ本当は音楽大して好きじゃねえんじゃねえか」と気持ちも落ち込むことがあったのですが、これ聴いたらやっぱり泣けたのでダイジョブそうです。
新しい音を聴くことも大切ですが、以前からの自分の好きな音楽を大事にするのもいいことですよね。いっぱい聴いてれば偉いってもんじゃない。
音粒の洪水に埋もれるよりも、葉っぱのざわめきとか、鳥の羽のちょいとした音とか、水の滴る音とか、そういうちょいとした音の一粒にグッとくる感覚。そんな具合の感興を思い出させてくれます。
いいものはいいんだから是非聴いてください。売ってないけど。ゲヒヒ。


皆様、よいお年を。