『シャバダバロック100選』 特別篇



あたくし、映画が苦手。このブログのカテゴリーにも「映画」となんぞあるけれど、実際のところ滅多に観に行くことはございません。
一度映画館の席につけば、2時間から3時間くらいは確実に取られることもイヤだし、始まってから1時間くらいは大体どの映画も前置きのようでダルくて仕方ないのもイヤだ。


でも一番イヤなのは映画っつうのは情報量が多すぎること。画があって動いて喋って音があって、ともうこれだけあると完全にオレにとってはオーバーキャパ。
処理しきれない、というわけではなく逆にオレの感情がオーバーヒートしちゃう。
自分ではよくわからんものですが、どうもオレは簡単に感情移入しちゃうというのか、安易に影響されるというのか、なんでもどっぷり没入しがち。
んだもんで、あまりにも出てるキャラの感情がわかりやすかったりすると、あっという間にオレの気持ちもストーンド。しばらく耳からケムリを出してプシュープシューいって廃人状態がしばらく続くことになります。


これ、映画だけではなく近頃のハイテックなゲームについても同様で、いわゆるリアルっぽさがあればあるだけオレはもうすぐにプシューしちゃうので苦手なのです。

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ALL THE BEST SONGS

ALL THE BEST SONGS



気持ちがある程度自由に動かせるから音楽は好き。いろいろ想像できるから小説も好き。
でも、その作り手がいなくなってしまうと、その音楽も小説も姿を変えてしまいますな。「カッコいい」「アンニュイだぜ」「グルーヴィーだ」…その日によって感じ方が様々だったはずなのに、必ず最後に「…でもこれ作った人死んじゃった、かなしい」となります。楽しいCDだったはずなのに、その人の死を悼むための遺影のように感じられたりもしますな。


トニー・スライ(Tony Sly)逝去。マジ突然なこの知らせに「えっ」とか「あひい」とか呻きつつ、久方聴いてなかったこのCDを再びプレイヤーに突っ込んでいます。めちゃんこポップでパンクで超ウルトラスーパーダイナミック楽しい楽曲なのに、なんだか心苦しい。また耳からケムリが出てきそうです。
聴くたびに若干しんどい。でもオレこれからも聴き続けよう。合掌。