腹の中にネコがいるから

酒は飲みたいけど、痛風にはなりたくない!

そんな強い想いを胸に抱いたまま、オレは生きてきた。
だが、1年に1回の健康診断のたびに突きつけられる現実。
着実に増加する尿酸値。
このままいけば、痛風になるのは時間の問題――。

このまま手をこまねいているわけにはいかない。
オレは立ち上がった。
尿酸値を下げるためのシンプルな解決策。
要は、尿酸を排出してしまえばいい――。

つまりは、お水をたくさん飲んで、じゃんじゃんお小水を出しちゃえばいいのだ。
オレの聖水を食らえばいいのだ。
そう気付いたオレは、ノルマを設けた。
1日、4リットルの水を飲む――。

オレはそれを着実に遂行した。
3日後、カラダが軽くなった。いい調子だ。健康はえてして、シンプルな方法でこそ
手に入れられるものだ。

7日後、オレはひどいゲリをした。
まさに水グソ。
ビャーッて出るの。ビャーッって。アナルがえらいことになったの。

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Jack's Mannequin / The Glass Passenger


大傑作の前作に引き続いた傑作。一聴しただけでは「あれ?」という印象を
抱く可能性も大いにあり。というのも、全体的に曖昧で散漫な印象を与えるから。
エッジが立っていて、起伏の利いた前作に比べると、全体を通して流動的な感じが
強いです。突き抜けるようなさわやかさがあるわけでもなく、潰されそうなヘヴィさが
あるわけでもなく。9月目前で、けっこう肌寒い屋外のプールに浸かっている気分。
前作がたとえば恋人とのドライブ中でプレイして「あらこの人わりとIQ高いのかしら」
みたいなことを思わせるのに相応しいアルバムだとしたら、今回は、自分ひとりで
山奥をドライブしながらプレイするのに相応しい感じ。
それにしても、白血病から復活してこんだけのアルバム作ってる人がいるにも関わらず、
ゲリごときでピーピー言っている自分が情けないですな。