人間ドックのすばらしさ その2

説明書ってすごい。ちゃんと書いてあった。
考えてみれば簡単な話で、普段とは逆の向きで(洋式)トイレに跨ればいいとのこと。これをコペルニクス的転回と言わずして何と言えばいいのか。なーんだ、簡単じゃん!


・・・が、検便の神様はまだ試練をお与えになさる。今のトイレっつうのは、まあ、なんだ、大体において「ウォシュレット」がついてますな。そうするとですね、そのウォシュレットを操作するパネル部分っていうのが、跨ったときに非常に邪魔になるんですよ。イメージして頂ければ十分かとは存じますが、実際にやってみると四股のときに片足を上げたままの力士のようになっちゃうんですよ。
すごく不安定。こんな体勢で用を足せるわけが無い。アナル周辺に力を込める事ができるわけがない。左足がプラプラ浮いちゃって、ちょっと攣りそうになってるのにデロリアンなんか出してる場合か。暗澹たる気持ちでとりあえず試すオレ。


すんなり出た。


びっくりするくらいすんなり立派なデロリアンが出た。オレすげえ。傾きながらデロリアンした。オレもうたぶんどこでもどんな体勢でもデロリアンできるわ。デロリアン博士だわ。見事オレ産のデロリアンは水に浸かることもなく、ニコニコと笑ってらっしゃる。快哉を叫びそうになるのを堪え、下半身丸出しのままキットを手に取る。


ここまでくれば楽勝だ。(まだつづいてしまった)