ちょっとぷらぷらと歩いてたら繁華街の広場というかピロティというか、まあそんなところでちょっとしたフリーライブをやってたのでしばしジャカスカボンボンと生音を浴びていた。
「ぜんぜん(音楽の)ライブ行ってないなあ」とぼんやりと考えながら、
「最後にライブを見たのって数年前のサマソニ?」
「あれ?渋谷で見たホフ・ディランのほうがあと?」
「まあどうでもいいかあ、ヘクション!」
と現代の病めるライブ事情に思いを馳せていると、これまたふと、
「ライブハウスはなんだか敷居高く感じるようになったから、今こそ逆に、せっかくだから、クラブとかはどうだろう」
とビビビと閃いた。そしてビビビと閃いて、3秒後くらいにブブブと「ありえねーな」と自分で自分の考えを打ち消したのだった。
クラブにはたぶん5回行ったことがある。自分の意志で行ったのは2回目だけだ。
初めて行ったのは20代の半ばで、人に誘ってもらって、あの、アレだほら、ナニしてるあすこのクラブに行った記憶がある。で、当然というか、むべなるかな、入店してもおれはただただ茫然として踊ることもなくビール等を流し込むだけの飲酒機関と化した。
「これナニが楽しいんだ?でもまわりの人はみんな楽しそうだな」
2回目はそんなクラブの楽しさを分析するために、人を誘って、えっとどこだっけな、あのアレのナニに行った。
2回目は15秒くらいだけ踊った(昭和のダンス)あと、やはりビール等を流し込むだけの飲酒機関と化した。
「クラブの楽しさはおれにはわからねえ!ペッ!」
行ったところがいわゆるチャラ箱だったのか、プレイされてる音楽が合わなかったのか
、そのあたりは判然としないけど残念ながらおれは楽しめない側の人間だった。
今はクラブを楽しめている人を素直にうらやましいと思える。この生活、楽しいことが多い方が良いもんな。
もうクラブに行くことは無いんだろう。でもせっかくだから、バンコクとかシンガポールとかロンドンとかあっちのクラブとかには行ってみてもいいかなとは思う。
緊張して行って昭和のダンスを繰り広げ白い目で見られてウッキウキに浮き上がり、結局飲酒機関と化していたところをどっかに連れ込まれて殴られて金銭奪われて簀巻きにされる、というのも逆にいいんじゃないかなとそんなことを考えていた日曜日だったっての!ジャンジャン!