人間ドックのすばらしさ その3



ここまでくれば楽勝。あとはこの耳掻きっぽいのを表面にこすりつければ・・・って、全然取れねえ。本当に目を凝らして見て、やっと判別できるくらいの量しか取れないよ? なんだこれ。ていうか、実際問題どれくらい採取すればいいのだろう・・・。
オレは再度「検便のしおり」を手に取る。ちなみにこのときも下半身丸出しだ。「あまり多く取らないで下さい」なる旨のことは書いてある。しかし、具体的にどの程度の量を採取するべきなのかは書いていないのだ。一応図入りで説明があるのだが(下図参照)、





この図が、
“これだけ多くの量を取るな”と言っているのか、
それとも“これが理想の量です”と、
言っているのか判然としない。このようなところにまで、日本という国の玉虫色の態度が表れてきているのだろうか。


なんだかよくわからないが、図のようにこんもりとデロリアンをくっつけるならばそれはもはや表面どころではなく内部にまでブッスリと突っ込み、しかるのちにグルリグルリと3回転から4回転はしなくてはならない。
どうしよう?やるべきか?


やったよ、オレは。
答えをすっかり見失ったオレは、全体的にまんべんなくデロリアンが付着するように努力。自分でも納得のいくアーティスティックな形を作り、再度器具をしまい検査に望むことにした。


その後、右手にデロリアンがくっついていた事に気がついたのは3分後の事。
あれから幾日が経過したが、未だ再検査あるいは再採取のお叱りは受けていない。