現代日本に蔓延る病とそのアレがナニした応用力学



昨年末からやたらと濃い疲労感に悩まされていたわけです。


仕事を終えて会社を出たのに体が重い。退社時間が遅いときはともかく、早いときでも疲れが濃い。
家に帰っても何かをするのが億劫で億劫で仕方なく、とにかく眠い。


前は会社でのオレと、そうでない時のオレを華麗に使い分け、ONとOFFの区別をつけるデキる男を演出して、


「会社にいるときのオレは本当のオレじゃないのさ」


「東京の風は生温くて好きじゃない」


「ああ、東京には本当の空はないのです、お母さん」


などと呟いていたのですが、今や『本当のオレ』は布団に潜り込んだままの死にぞこないのヤドカリのよう。
風なんて感じようもないぜ。


こりゃ、おかしい。ひょっとしたらオレ、鬱なんじゃないの?
そんな気づきに至ったのはつい先日。
一度そうかもしれないと自分で思ってしまったら、さあ大変。
そう言われてみればなんだかここんとこ無気力で、何もやる気が出てこない。
なんだかダルいし、頭もボーッとしてるんだ。
それどころかお腹も苦しい。今にもはち切れてしまいそうだ。
間違いない。鬱だ!鬱になった!もうダメだ!ダメったらダメ!ダメなの!


こりゃ大変だということで、その日は21時に布団に突入。
「鬱だ、鬱だ」
と騒いでいたら、あっという間にそのまま深い深い夢の世界へ。


窓からこぼれる美しい朝日に促されるように目を覚まし、大きく伸びを一発。
その後欠伸をしたときに、
鬱病、治った!イエス!」
と思いましたとさ。めでたしめでたし。