ひとりでヌイてます、もとい、泣いてます(つづき)


(ボリューム上げて聴いてね)


この人たちの音がどうしてこんなに好きなのか自分でもようわからんのです。
友達に前の"Kill them with kindness"を聴かせたけど反応はよくなかった。
「あんまりいいと思わんかった」
なんてバッサリ言われましたなあ。


前作から8年って書いたけど、実質9年でした。
9年ですよ。あなた。9年っていったら小1の子が高1ですよ。その間にはいろんなことがありますよ。あんなことやこんなことがあったでしょう。具体的にはアレだから書けませんが、とにかくすごい期間ってことですよ。


20代で困惑しきりのオレも30代のオッサンになりました。
あんまり困惑することもなくなって、激しいものやアブラっこいものがちょっと苦手に。気持ちがグラグラすることはないけど、替わりに首筋がグラグラしてコリが溜まったりするように。
なぜだろうなぜかしら。彼らのこの新作はそんなコリのツボを押してくれます。
前作と比べればグッと渋みが増したメロディ。広がりと深さを感じるアレンジ。
これを9年前に聴いてたらオレ「なんかつまんねえな」つってたと思う。
三十路に入りため息ばかりが太くなるオレに寄り添って「疲れてますなあ」と言ってくれる彼ら。不思議とオレの人生とタイミングが合う、そういうバンドを知ってるということはすごい幸せ。
考えてみれば彼らだって9歳年とってんだもんな。そりゃまた音変わるわ。
全曲すんばらしいですが、オレはこの#6 "Here comes the ride"が出色だと思う。泣けるぜ。