自分:
ねえねえ
帰ろうよ
だいじょぶだいじょぶ
どうせ皆わかんないって
イエニスタ・ユタカ:
ばれますがな
しかもまた あの営業
夕方相談ごとがあるんだと
自分:
なんだろ?
イエニスタ・ユタカ:
データ出しだろ
それかロジックを作って欲しいとか
自分:
そうかなあ
「もうずっとこのカラダが疼いてしょうがないの・・・抱いて!」とかじゃないの
イエニスタ・ユタカ:
①他の人もCCに入ってたぜ
②あいつ結婚して一緒に住んでるからね
自分:
①→カモフェラージュ、じゃなかったカモフラージュ
②→だからこそ疼くカラダに罪悪感を感じてるんじゃないかな
イエニスタ・ユタカ:
①「なんだよ、カモフラージュなのか、オレでよければ。」
②意味が分からんのですが
自分:
②→結婚してるしそういうことしちゃいけないって思ってるんだけど、疼いちゃって疼いちゃってしょうがないの
イエニスタ・ユタカ:
お前さあ
フランス書院の読みすぎじゃないの?
自分:
そうかなあ
普通の発想だよ
イエニスタ・ユタカ:
そもそもやな
自分:
はい
イエニスタ・ユタカ:
「昨日の資料では不十分ですので、相談させてください」
とメールに書いてあるのに
どうコペルニクス的に頭をひねったら
そういう発想に至るねん
自分:
カモフェラージュやろ
そんなん
決まっとるやん
イエニスタ・ユタカ:
じゃああれかな
打ち合わせに
このスケスケカーディガン一枚でいったらいいのかな
自分:
うーん
それはあれやな
あまりにも露骨すぎへんかな
やっぱ女心を汲んであげた方がええと思うねん
女としては
“仕方なくこういうことになっちゃったの”っていうことにしたいと思うんや
イエニスタ・ユタカ:
お前
どこからそういうSPA的な情報を仕入れてくるの?
自分:
フェラ? ああ、SPAか
イエニスタ・ユタカ:
FERA⇔SPA
Aしか合っていませんね
自分:
そうかな
イエニスタ・ユタカ:
日本語に直したら
1文字もあってないよ
このすっとこどっこい!!
自分:
そうかなあ
ちなみにSPAなんか読んだことないよ
この豊潤なイマジネーションは
物心ついた頃からオレに色々教えてくれた数々の文豪のお陰じゃないかな
スタインベック、サルトル、セリーヌ、ハイデガー
彼らの思想、いや、呼吸が
オレの中に息づいているんだ
イエニスタ・ユタカ:
それは
オレが学んできたものに対する
侮辱だ
仮にも文学・芸術系サークル出身の身としては
許せん!
自分:
>芸術系サークル出身の身としては
どの口が言うの?
ナメてんの?
ひっぱたくよ?
イエニスタ・ユタカ:
だから「仮」ってつけたやんけ
自分:
出身じゃないやろ
ハブられてんだから
イエニスタ・ユタカ:
出身だよ
卒業まで所属してたもん
自分:
ハブられながら
卒業
イエニスタ・ユタカ:
まあ厳密には始めはそんなにハブられてなかったんだけどね
自分:
そんなことないよ
イエニスタ・ユタカ:
黙れ