『シャバダバロック100選』 #012 こちらシャバダバ極東最前線



20代の半ば頃から30歳になるまで、まあホントに沢山フーゾクに行きました。
幼少のみぎりから安心の「モテない」印だったオレは、童貞をこじらせたまま大学生に。しかし、コミュニケーション能力不全で尚且つ残念ながら水嶋ヒロ絢香!俺だよ、俺!)のような反則的なルックスとは程遠いオレは、特に何も変わることのないくだらない日常を過ごしていたわけです。
男たちの馬鹿野郎である皆様方におかれましては重々ご理解頂いていることかと存じますが、20代の後半なんていうものは、思考の80%はエロスで占められているわけです。
モンモンムラムラするオレ。しかしいくらムラムラしようと相手はいないし、出来る見込みもない。
そこで手を出したのはフーゾクでした。オレ、割り切った。我ながら潔いなと思うくらいきっぱりと割り切りました。
“したい時が、すべき時”。
そんなモットーを心に刻んだオレは、なんていうんだろう、すごく合理的に頑張りました。必要なお金はアルバイトで稼ぐ。外で飲むことが増えてお金が足りなくなれば日雇いバイトも追加して経費を稼ぐ。そして全額をフーゾクに注ぎ込むこともなく、稼いだお金の一部はきっちり貯金。なんつうか本中華、クール&ドライなフーゾク野郎なオレだった頃を思い出し、なんとなく今懐かしくなり紫煙なぞをたなびかせております。


で、100回、はいかないですが結果80回くらいはフーゾク行きました。ほとんどがソープ。プーソー。理由は「話が早いから」。
ほいでもってさらに結局何が言いたいかというと、今現在のオレ、性欲がまったくといっていいほど無くなりました。1年半弱ファックしてない。したいとも全然思わない。軽いED状態。しかしオレは20代の頃から、こうなることをなんとなく予見してたような気もする。


『フーゾクに 行けるときには “役立たず”』(詠み人 オレ)


そんな本枯れ節のようになってしまった今の自分が顧みるに、「冷徹なフーゾクマシーン」と化そうと決めたあの頃のオレの判断はつくづく正しかったと思うのです。

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True North

True North



ことほどさように人は変わるもの。そんな常識に逆らうように、なーんも変わらない超ベテランのこの人たちの新作が出てました。
…と、書きましたが(というか割と色んなところで「変わらない」とか「バカの一つ覚え」なんて言われてる)このおとっつぁん達の作品ってそれぞれ全然違うよね。新作を聴くごとに毎回どこかしらかが変化してる。具体的にどこかと訊かれるとわかんないけどネ!
こちらの作品はどうも“初期〜中期”に近い、などと言われることが多いらしいです。まあ、そんなことはさておいて、これ、すんごくグッドなアルバムです。とにかく速い!そして短い!「およよ、およよ」などと言ってるうちに終わってしまいます。際立つキラーチューンは無いかもしれませんが、1曲目から最後の曲まで暴走特急列車の如く突っ走ると、まるでアルバム1つがパンクオペラのよう。いいっすよ、これ。曲のタイトルもカッコいいし(今更『Fuck You』って!)ジャケットもダサグッド。あと、アマンゾのレビューで「いつもは和訳を見ていますが、今回は敢えて輸入盤で英詞を少しずつ味わいたい」っていうのを見て、なんて上質な楽しみ方なんだ!って思った。オレもマネしてみます。