『シャバダバロック100選』 #010 逃げちゃシャバダバ



おひとりさまの話をもう少し続けることにしましょう。


前にも書いた通り、ひとりで生きるということは簡単ではござんせん。簡単ではないので、まず、なにはなくとも、「好きなもの」を増やしておくことが肝要です。


ひとりで出来ることにはどうしても限りがあります。できることとできないことの境界線を見つけることをも楽しみながら、グッドなことを見つけ、蓄積しましょう。
たとえば、「ひとりでサイパン」。これならばギリギリできそうな気がします。
でも、「ひとりでバナナボード」。これはどうでしょうか。あなたにできるでしょうか。陽光降り注ぐ下、青い海を切り裂くボード一艘。そのボードに纜かれつつ猛スピードで海を切り裂くまっきっきのバナナ。そこに跨るたった独りのオッサン。
オッサンは周りの目を気にすることもなく、両手を挙げて、満面の笑み。そして嬌声。周囲の方々は目でオッサンを追いかけ、瞠目し、そしてこう思うのです。
「ああ、あの人、友達いないんだ」
オレにはできない。できないよ。

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Cokefloat!

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さて、おひとりさまの相棒でもある音楽のために先日もフラフラとタワレコちゃんを彷徨っていたら見つけたこちらのアルバム。いかにも狙った感のあるジャケといい、バンド名といい、「またこういう類か!ケッ!」と呟きながら、いそいそと購入。
コノヤロウ!とプレイヤーにぶっこめば、そこから繰り出されるのはなんとも90sなポップ。わかりやすいぜ!そしてノリやすいぜ!そういえばタワレコのレビューにも「90sがどうしたこうした」とか書いてあったような気がするぜ!これが90sか!そうか!
と、いうことで、とっても楽しいこちらのアルバム。個人的にはアルバムタイトルも好きですので、皆さんにも是非聴いて頂きたい。もう、こういうわかりやすめの方がいいよね。年だし。なんかネット開くとそこここでエヴァの情報見るけど、オレもうエヴァとか無理だと思う。TVとか旧劇の頃はいいですよ。オレだって当時は色々考えて「人類とは天使の生まれ変わりであって、そこに悪魔が来りて笛を吹いてワルツを踊ったら天上界の扉がバックバクのシャバダバしてからに」なんて思考実験を繰り返しましたが、もうムリ。無理です。できません、僕。思考体力ありません。
やっぱこうオッサンになると、エヴァよりはエクスペンダブルズだよな。わっかりやすいのが一番だぜ。
あ、一応付け足しておきますが、このアルバムはただのマヌケ直球ではなく、なんつうか、すごくブレる直球、ツーシームみたいな具合です。いいっすよ。オレと同年代の方には特にオススメ。